年度末、聡太君。
コロナに揺れた2020年度も
そろそろ終局を迎えつつあります。
私がデビュー以来ずっと注目し続けてきた、
藤井聡太君も3月23日に今年度最後の対局を終えられました。
最終戦は、竜王戦2組ランキング戦
もはや彼の為にあるような言葉、
「神の一手」が飛び出し快勝。
来年度の1組昇格決定。
5期連続昇給、ランキング戦に限っては24戦無敗。
是非、決勝トーナメントでも勝ち進み
竜王を獲得してほしいものです。
今年度の最高勝率、最多勝利数は確定のようです。
しかもこの勝利で17連勝、
去年の10月から負けていません。
年度別成績
2016年度 10勝 0敗 勝率1.0000
2017年度 61勝 12敗 勝率0.8356
2018年度 45勝 8敗 勝率0.8490
2019年度 53勝 12敗 勝率0.8153
2020年度 44勝 8敗 勝率0.8461
通算成績 213勝 40敗 勝率0.8418
4年連続、勝率8割以上。
聡太君は、年度途中の
2016年10月にプロになっていますので、
2016年度の勝率はカウントされません。
【不二家HPよりお借りしました】
将棋のプロ棋士は現在だいたい170名前後。
小学校低学年より将棋の天才、
神童などと呼ばれた子供達が、
小学校高学年から中学生位に奨励会と言う、
将棋連盟の下部組織に入り、
三段に上がると三段リーグを戦い、
半期に2名、一年に4名、
規定で半期に3名になることも有りますが、
ほぼ4人がプロになります。
26才と言う年齢制限も有り、
とっても狭き門であることに間違いはありません。
プロ棋士で勝率5割は普通。
6割は一流、7割勝てば超一流とされています。
ですので、勝率8割がいかに凄い数字であるか!
しかも相手は年々強い相手ばかりになります。
私も2019年度終了時点で、
次年度はキビシイ戦いになって
8割を切るのではないかと予想しましたが、
逆にタイトル2つ、一般棋戦2つ優勝と、
想像をはるかに超える活躍でした。
藤井聡太君は、フィーバーと呼ばれるほどの人気棋士です。
ただ将棋が強いばかりではなく、
人間としても、勝っておごらず、
謙虚な行動、言動。
勝負師にありがちな、
人を寄せ付けない所もありません。
プロ棋士の称号が無ければ、
普通の好青年といった印象です。
こんなところにも
彼が人気になる理由があるのかも知れませんね。
さて、2021年度も聡太君の活躍を期待していますが、
タイトルを取ったことで、昨年度以上に他棋士にマークされ、
研究されて一流棋士が躍起になって、
彼を倒しに来ると想像されます。
しかし彼なら、かつての羽生善治氏、
あるいは大山康晴氏の様な活躍ができると信じています。
また、そう言うことになれば、
将棋と言う世界の歴史の目撃者の一人に
私もなれるのではないでしょうか。
今後も藤井聡太君を注視していきたいと思います。
【サントリーHPよりお借りしました】
では、また。
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