珈琲倶楽部

マーティン28

2020年04月11日 20:08

30数年前。
岐阜で学生をしていた頃。
片道10kmをバイクで走り、
たまに行っていた喫茶店がありました。
外観も中も古民家風で、
しっとりと落ち着いた空間。
奥に箱庭があって、花や木が植えてあり、
冬には、うっすらと雪化粧。
BGMはクラシック音楽。
意識して聴けば、ちゃんと聴こえる音量。
灯りは、文庫本の小説の字が読める程度。
自分の殻に閉じこもりたい時とか、
物思いにふけりたい時に、
ふぅっと訪れるには良い場所でした

そこは、カウンター席の前に棚があり。
色んな種類のコーヒーカップが並べられ、
注文ごとにペーパーフィルターで一杯一杯、
淹れてくれる喫茶店でした。
何人で行っても、一人一人違うコーヒーカップで、
自家焙煎の美味しい珈琲が提供され、
何度訪れても飽きない憩いの店でした。

先程グーグルマップで、まだあるのかな?
と思い検索してみたら、無くなってました。
2012年5月のマップでは営業中の様でしたが、
2014年には、やってなさそうな感じ。
その間に、閉店してしまったようです。
チョットショックでした。
また岐阜に行く事が有れば、
必ず行きたい店でした。
私の青春の一ページ(表現が臭い)
喪失感、さびしい、
あぁーーー。

街の風景は、日々変わるものなのだろう。
しかし、変わってほしくないものもある。
その一つが、ここでした。


では、また。

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