ジョイント音

マーティン28

2020年03月14日 22:49



35年程前。
大学入試の為に、岡山から乗った東京行き
寝台特急「○○」。
その時 B寝台車の狭い寝床で聴いた音楽は、
ネーナの「ロックバルーンは99」。
客車寝台特急独特のこもったジョイント音は、
若かった私を眠りに誘うことはなく、
東京へ向かうという緊張感、
入試という不安感、
少しの漠然とした期待感。
様々な思いが交錯する中で、
リズミカルなジョイント音が、
列車内 そして私の頭の中を駆け巡る。
時折聞こえる、ポイント通過時の「ガタゴト」
目的地への一里塚。

機関車の汽笛、
薄暗い空間、
カーテンを通して、流れる光。
その一つ一つが今でも、
私の脳裏に甦る。

【入試の時のキップではありません。】


新幹線も有った当時。
なぜ?
夜行寝台特急に乗ったかは定かではありません。
しかし、新幹線ではこんなに記憶に残る事はなかったであろう。

カラヤン指揮
マーラー: 交響曲第5番 - 第4楽章 アダージェット を聴きながら。

では、また。

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